2023/06/19
子どもに正しいお箸の持ち方を身につけて欲しい!
正しい箸の持ち方のポイントや、楽しい練習の方法やお子さま用箸の選び方をお伝えします
目次
・お箸の練習を始める時期の見極めポイント・子どものやる気を引き出すきっかけづくり・正しいお箸の持ち方をおさらいしましょう・お箸を選ぶ時気を付けたいこと・色々なお箸が売られていますが、どんな形状がおすすめですか?・楽しく挑戦!お箸の練習 |
近年「お箸」は世界中で愛用されています。
お箸を正しく使えることは、お食事を楽しくするだけでなく、様々な場面でお子さまの暮らしを豊かにすることでしょう。
今日は、キッズマナーインストラクターの赤名麻由子先生に“子どもに正しいお箸の使い方を教えるポイント”を教えて頂きました。
周りと比較せず、その子にあったタイミングを見極めて、練習を開始するのがおすすめです。練習を始めるタイミングを判断する目安が3つあるのでお伝えしますね。
その1 スプーンやフォークを親指・人差し指・中指で掴んで手のひらが上になる状態で食べられること
→お箸の正しい持ち方(型)を習得しやすくなります。
その2 指先に力を入れて作業ができること(例:ボタンを留める、洗濯バサミが広げられるなど)
→お箸をしっかり掴むことができると、動きが安定します。
その3 お箸で食べることに興味を示すこと
→「ママとパパと同じの使いたい」という言葉や、お箸を使う真似をしたらチャンス!
ママやパパが、「お箸で食事をすることは楽しいよ!」と伝えてあげるのは大切です。その他にも、例えば家族のお箸をお揃いにしてみるのはいかがでしょう?towanのお箸は色・サイズが豊富なので、大人も子供もきっとお気に入りが見つかるはずです。
ご希望によってお箸にお名前を入れられるので、一層愛着も湧きますね。「パパ、ママと一緒だね」「かっこいいね」そんな言葉で、やる気を引き出してあげてくださいね。
まずは上の写真に合わせて、お箸を持ってみましょう。「形から入る」のはとても大切なことです。左ききの場合は同じことを左手で行えばOKです。
正しい持ち方の写真と照らし合わせて“どこが違う?”“どこを動かせば正しい持ち形になる?”と一緒に考え、正しい姿に近づけましょう。お勧めは、お箸を持った手を携帯のカメラで撮り、すぐに一緒に確認することです。
同じようにお箸の持ち方ができたら、たくさん褒めてあげましょう。
それはずばり【子どもの手に合ったお箸を選ぶこと】です。覚えておきたいのは「一咫(ひとあた)半」が基準ということです。「一咫(ひとあた)」というのは、写真のように親指と人差し指を直角に広げた時の長さのことです。その一咫と半分を足した長さ(一咫×1.5)が、その人にとって適したお箸の長さと言われます。子どもの成長に合わせて、お箸も手の大きさにあったものに変えるといいですね。
towanの子ども用練習箸は、2サイズ(16㎝と18㎝)展開されています。
その子の手に合ったお箸のサイズを使うと、お箸の練習もスムーズに進むことでしょう。
持ち手が三角になったお箸は、練習期間のお箸としておすすめです。お箸は親指・人差し指・中指でぎゅっと握ることが基本です。一般的に、三角のお箸は三本の指の置き位置がしっかり決まりやすいと言われています。自然に綺麗な持ち方へ導いてくれると思いますよ。
towanのお箸は、箸先には滑り止め加工がされていて、掴んだ物を落としにくくなっているので、「できた!」と感じやすく、その点も嬉しいですね。
大切なのは“楽しく練習すること”です。「出来たー!!」「見てみて!!」と子どもが言いたくなるような成功体験をたくさん積ませてあげましょう。ご家庭で楽しく挑戦できるお勧めの練習方法をいくつかご紹介します。
◎ダブルクリップ
クリップを使うことで、お箸を親指・人差し指・中指でしっかり掴む、ということを体感できます。文房具屋さんなどで売っているダブルクリップを、写真のように人差し指が平らな面に乗るように、親指と中指をその横の黒い面にきゅっとつけると、正しい持ち方になります。薬指と小指は軽く添えるだけ。これを軸として、もう一本のお箸を薬指の爪の付け根、親指と人差し指の間と通すと正しい持ち方の型が完成します。人差し指が固定されるので、持ち方が安定しますよ。おすすめは、約19㎜のダブルクリップ。この大きさだとお箸をしっかり挟むことができます。是非試してみてくださいね。
◎ゲームを取り入れる
子どもはゲームが大好き!ゲーム形式にすると子どもたちは楽しみながらお箸の練習をすることができます。
お勧めなのは、100円ショップで売っているアイロンビーズを使ったゲームです。最初は1本のお箸だけを使います。ちょうどお箸の先が入る穴が開いていますので、一つずつお箸を差し込んで瓶に入れていくゲームです。
慣れてきたら、沢山のビーズの中から2本のお箸で掴んで移動する、など段階も分けて遊ぶことができます。
梱包で使う発泡スチロール、スーパーボール、文具店で売っている食品を模した消しゴムなど掴むものを変えるのもおすすめです。楽しく練習ができたら、お箸が好きになりそうですね。ゲームの場合に気を付けたいのが、早さを競うあまりにお箸の持ち方が乱れることです。「綺麗な持ち方で入れたら勝ち」というルールも加えると良いですね。
お箸で食事をするというのは、子どもにとってパパやママに近づく成長の一つです。お箸を使えることを誇らしく思ってもらいたいですね。
赤名 麻由子 MAYUKO AKANA Mannerfull(マナフル)代表 |